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夏空のモノローグLast day over the Loop

2011.09.02 Friday 02:58
評価:
アイディアファクトリー
(2010-07-29)
コメント:美しい夏の情景と繊細な登場人物の心理描写.青春の甘酸っぱさだけではなく、何故人は「希望」に意味を見出すのかを問う、とても真面目でちょっと面白いSF恋愛ADV.プレイ後は夏空のように爽快.

フルコン画像見て感極まりました.
みんなそれぞれの道を歩いているみたいで、もうね、お姉さん嬉しい.
本当に購入して、プレイできて良かったです.

感想などはプレイ記事で臭いほど書いたので、メタファー的な話を中心に.
久々に文章が書きたくなりましたが、書き終えたらそうでもなかった.というか眠い.


感想らしい感想

甘酸っぱい青春度
☆5 木野瀬一輝編
とにかく甘酸っぱいッ.共通ルートでは甘いし、
個別ルートに入ったら切な過ぎるし、
どこまでも甘酸っぱい木野瀬編でありました.
(ちなみに他のキャラの個別ルートだと苦しくて仕方がない.)




☆4 加賀陽編
先輩大好き☆なカガハル君の可愛さとは裏腹に、
個別ルートのしっかり前を向いたカガハル君の大人な横顔・・
「若者はこうあるべし!」のお手本のような物語でした.




☆2 浅浪皓編
教師と生徒の禁断の・・禁断の??
近づいたと思ったら、急に大人の一面を見せる浅浪顧問.
近いようで遠い先生との恋愛も青春の醍醐味ですよね!


サイエンスフィクション度

☆5 沢野井宗介編
毎度毎度のドタバタ劇に笑い、ツリーの謎に迫る一面では
科学や彼の願いへの情熱が炸裂.共通ルートを出ると、
どのルートでもかっこいい部長に出会えます.




☆5 綿森楓編
科学というより人智の結晶?一つ一つ丁寧にしてくれる解説も、
一つ一つ立ち止まらないと理解できない!
ラストは非科学的奇跡??それとも・・??




☆3 浅浪皓編
夏の夜空をサイエンス.天体観測がとても素敵です.
浅浪翔くんによる天文学講座は勉強になりました.


シリアス度(泣かせてます度)

☆5 篠原涼太編
ダントツでトップです.
シリアス過ぎて泣きのスイッチも入りません.
彼のノーマルEDもベストEDも、胸を締めつけられます.




☆4 綿森編
綿森さんに泣かされたと言うよりも、主人公の物語でガチ泣きです.綿森さんに関しては・・ループの説明を受けたときからそうなるものだと予想して身構えてしまったので(汗)




☆4 木野瀬一輝編
踏み込めない彼の思い出.彼の後悔.前に進みたいのに進めないそんな彼の姿と主人公小川葵の関係.
個別ルート中盤からの怒濤の追い込みに苦しくなります.


このシナリオの主人公が好き度

☆5 浅浪皓編
翔君へのアタックぶり,いつもは大人しいのに、
先生の前だと甘える小川葵もかわいい.幼な妻最高ですね!




☆4 篠原涼太編
篠原君の本性が表れてからの小川葵が熱い.
篠原君のためだけじゃなく、篠原君を愛することの意味を自問自答する彼女の姿はどのシナリオより強く美しい.




☆3 加賀陽編
共通ルートとは打って変わって、カガハル君の魅力にうろたえる
彼女が可愛らしい.もしかすると一人相撲状態?


みんな好きだけれどもそれでも順位付けしてしまったよ度

1st 沢野井宗介
ガチでかっこいいです.
奇人な時も、真面目な時も、悩める時も、どんな時も、
部長はいつでも輝いています.本当にかっこいい人でした.




2nd 浅浪先生
ダメ教師と言えど、嗚呼、フラフラと先生を選んでしまう.
そして先生の方も予防線張りまくっているのに、
フラフラ葵ちゃんを好きになるのがなんとも!ダメ教師すぎる!!




3rd 加賀陽
彼の太陽のような明るさと真っ直ぐな目線が素敵でした.いつかカガハル君の隣で歩けるような小川葵になってほしい,そんな願いをプレイ後抱きました.



メタファー的な感想

コラム .張蝓爾箸いα和なについて
夏空のモノローグ ツリーはTreeであり、当然ながら樹木という意味をもつ.葉が生い茂る樹木があの真っ白な創造物とどこが似ているのかと、もしかすると結びつかないかもしれない.(とは言え「スカイツリー」という言葉から連想することも容易だろうか.)
おそらく神木,世界樹・・ユグドラシル,このあたりの単語を並べてみると、ツリーが大地と宇宙をつなぐ象徴物であることが手に取れるのではないかと思う.そしてこの白い創造物「ツリー」も、宇宙と大地とをつないだ構造を持つタイムマシーンであり、科学(science)と想像(art)とをつなぐ物語の象徴だった.

 突然表れた不気味で巨大な創造物の前に土岐島の住民たちは慄く.高くそびえるものの威圧感や崩壊の危険性を前にして人々は潜在的に不安を抱くが、ツリーは沈黙したまま歳月を重ね、住民から忘れられてしまう.しかし本当にそうだっただろうか?町のどの場所にいても、小高い丘の上に立つツリーは人の目に入り、ずっとそこに存在していた.存在していても関心を寄せなければ認識の外に追いやられてしまう.この意味合いは、どこか思い出を思い出すことが出来ない小川葵や篠原涼太の話を想起させてくれる.

 存在を忘れる住民がいた一方で、圧倒的な建造物に興味を持った人々もいた.はじめは沢野井健太郎であった.多くの研究者が去った後、息子である沢野井宗介が研究を引き継ぎ,そしてツリーに惹かれる少女小川葵が現れる.

「ツリーに惹かれる・それが何であるか知りたい」

沢野井部長にしてみたら、それは科学的な探究であっただろうし、小川葵にとっては好奇心や同調性であっただろう.それらのことは、このように書き表すことができるかもしれない.対象物を知るという方法が客観的であることが科学であり、主観的であることが想像であると.(実際、Science&Artという言葉は学問上そういった扱いをされている.)

そしてその人を寄せ付けないツリーこそ、綿森楓が親友の前で人を殺めてしまったパニックにより、全てを拒絶したいと願った心そのものであった.彼が生きようと研究所から逃げたこと,そこで沢野井宗介と出会い友情を知ったこと,そのような肯定的な感情を押しても存在する<心の影>.それがツリーだと私は思う.どんなにポジティブな人間でも、足元に影を這わせて歩かなければならない.そういったイメージを受ける.

それを物語るように物語は<心の影>に到達しても、依然として土岐島市にツリーは在り続け、7月30日を彼らが迎えるところで終わる.おそらくその意味は、孤独や後悔,罪悪感と言った<心の影>を探求したからといって、それらがなくなるものではないという啓示であるのだろう.

このように物語の内容も物語の構造も登場人物も、樹木の枝木のようにそれぞれが関連性を保持している.詳細を書いていけばそれこそ細かいところまで繋がりを持っているだろう.本当にツリーに始まってツリーに終わる,「夏空のモノローグ」の作品自体が樹木的な創造物であるように感じたことを書き残しておきたい.




夏空のモノローグコラム◆ 祺椎柔の選択>それがつまりADV
<可能性の選択>が見事に恋愛ADVのシステムにマッチしていたことをあげたい.と言っても、これだけでは説明不足なので、以下に続けたい.

言わずもがな、1年ループを何千回繰り返す間、小川葵はその都度選択を行い、1割の可能性を経て科学部に所属する,言わば彼女自身がサイコロを振るう<観測者=可能性の選択者>であった.そして、1日ループに至っては、小川葵の姿を借りたプレイヤーが<可能性の選択>を行った.選択肢から一つを選び、また次の選択を行っていく.そのような意味において、物語のコンセプトとADVのシステム(プレイヤーの動作)がほぼ一致しているところが「夏空のモノローグ」の特徴だと思う.

「夏空のモノローグ」が記憶喪失や病気ネタ、あるいはハイテンションなギャグと言った要素からライトノベル的という評を下されることもままあるが、内容はともかくとして、この物語の構造は紙面上では体感できない面白さであると私は思う.おそらくこういった仕組みを次に乙女ゲー市場で利用してしまえば、二番煎じと評されることになるだろう.

<確率変数やしろ関数的希望観測>


−事象− 確率

木野瀬一輝 5%

加賀陽 2%

沢野井宗介 1%

浅浪皓 1.2%

篠原涼太 0.7%

綿森楓 0.1%

その他 90%

(妄想)
確率変数とか何ソレ状態なのですが、幾千年のうち1割が科学部に行くようになるという話を拡張させて、個別ルートに行く割合を想像してみました.ベースは仮に綿森さんが1000年に一度という設定なので、おそらく物語上ではもっとパーセンテージが小さくなることでしょう.
科学部に入ったらほぼ間違いなく木野瀬の個別ルートに乗りそうです.沢野井・浅浪・篠原は微妙なのですが小川葵と過ごした時間の長さ的に.

確率の話をすると「宗介は優しい男だからいつだって最後には自分の目的を諦める」と言った綿森の言葉は興味深いです.幼少期に小川葵と出会ったこと自体タイムパラドックスと化し、おそらく思い出せない記憶として処理されるんでしょうね.なんとなくそんな気がします.




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夏空のモノローグ 感想
木野瀬編 
カガハル編 
沢野井部長編 
浅浪先生編 
篠原綿森楓
ファーストインプレッション

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