NieR:Automata 感想

2017.05.07 Sunday 22:19

壊レタ世界ノ悲シイ物語――だけど小指の先ほどの希望はあるんじゃよ
Aルート(1周目)Bルート(2周目)からのCルート(3周目)のズンドコ具合よ…瞳に涙を溜めてずっとプレイしていました.ニーアオートマタのプレイ感想になります.ちなみに前作プレイしていません.単体で楽しめますがシリーズ知ってると更に思うこと増えてきそうな感じですな.素直に羨ましい.(や、今からレプリカントをプレイしようと思ってもなかなかモデリング等で辛い部分がな)

物語は、数千年に渡る人間と異星人の戦争の先鋒として展開しているアンドロイドと機械生命体の代理戦争が舞台.地球を奪還するために降下した戦闘用歩兵「ヨルハ」部隊の一員であるアンドロイドの2Bたちは、孤立無援で戦い続ける友軍のレジスタンスや敵対者である機械生命体との出会いの中で、この戦争自体の意味や兵器である自分自身について問い始める――みたいな内容.

正直なところ初回は結構ダレた.メインストーリーであっちへ調査に行けと言われても大した成果も得られずに淡々と物事だけが進んでいく…の繰り返し、しゃーないから、フィールド綺麗だなあとか、2Bちゃんの太もも最高かよ!!と耽ったり、シューティング下手くそなのでイライラにイライラを重ねるぐらいだったのですが.時間や経験の積み重ねってコワいねえ.小出しにされる真実に、そして、主人公たちに愛着湧きだしてからの怒涛な展開に.9Sにシンクロしまくり.2Bと9Sのイビつで純粋な愛の形に汚い嗚咽を漏らすばかりでした.ハマる人にはハマる作品群ですな.めちゃくちゃ面白かったです.


以下色々

◆キャラ感想
◇2B
黒い別珍のワンピースを翻しながら繰り出すオミ足の美しいこと美しいこと.服の重い質感と肌のツルっとした質感がとってもフェチズムの権化ですな.
冷静沈着な性格設定が施されたアンドロイドですが、真実を知った上で語ると冷静なのではなく非常に抑圧的だったと言ってもいいのではないでしょうか.サブクエスト「記憶喪失」の女アンドロイドのように気が狂っても可笑しくないのに.いつでも慈悲なく彼を執行できるようずっと個体識別名で呼び続けた2B.後から気づかされる彼女の憂いの多い優しさに、もっと二人を一緒に連れ回して遊びたかったと思わずにはいられませんでした.
それから、全エンディングを見るためには彼女の死の行進を3度も見なければならないところね!この箇所、すごく鬼の所業ですよね?バンカーを失いパーソナルデータを保存することもできず、機体の性能はどんどんシャットダウンして.普段なら問題なく行ける水没都市から商業地区への道のりの遠さに途方に暮れ、死へのカウントダウンに怯えながら.それでも画面の中の2Bは9Sと共に戦うために歩んでいくのだから、この演出というか2Bの真っ直ぐなところに泣かされました.
そして遺された2Bの告白.普段気持ちを表に出さない彼女の告白が本当に胸に刺さりました.振り返るとどんな気持ちで9Sに憎まれ口を叩いていたのか、後々想像を掻き立てられるのが憎らしいですね.彼女を失ってからのプレイはなんだか心がどこか持っていかれて、9Sに同調するしかなかったです.

◇9S
実質主人公でした.絶妙な年頃の男の子でBルート中はニタニタでした.実に良い.変にキャラ付されたショタでなくちゃんと少年ってところがよろしいですな.
もうね、愛しい人がいない世界なんて意味はない!ですよね!!花江くんのお芝居にヤラレマシタ.素晴らしかったです.
自分のデータよりも2Bのデータを第一に保護するあたりに男気も感じるのですが、そもそも2Bとの関係にどこか引っ掛かりが合って(ここもう少し書き込むと、記憶はなくても一緒に戦うことが彼の純粋な喜びで、この何度も上書きされている彼の記憶野は彼独自のパーソナリティであり、2Bも含め他者がその本質を解するには難解である、、みたいな)死を厭わず何度も自己犠牲を続けるのが9Sの業の深いところかもしれません.言い切るには微妙なラインだけれども、2Bのためと言うより、彼女に罪悪感を持って貰えるのならば何度でも殺されても構わないみたいな.そんな彼らの関係の歪さがめちゃくちゃツボに入りました.「君のためなら僕は何度でも死ぬ」を地でいく9Sにとって、彼女の死は、それこそ発狂してもおかしくはないんですよね….彼女を復元できないことへの絶望と、【塔】での彼女のボディを破壊していくことへの複雑な感情(処理しきれない感情の)決壊は見ていて本当に辛かったです.

◇A2
遅れてきたヒーローゆえに説明も不足気味.ご存知の通り「真珠湾降下作戦」がテキストだから!
もう少し補足すると、A2さんだけが憎しみを越えた感情で長年の苦しみから解放される…みたいな位置取りだとは思うんですが、うん、まあ、尺が足りてないわな.9S氏が破滅的でダンジョンの内容も濃いからA2さんがショボクナッテシマッタノダヨ?現ヨルハ隊員の離反とかそこらへん本当は絡んできそうだけど、資料集を読めってか??どちらかというと髪が長い方が好みでした.

◇アダム・イヴ
「ニーちゃん」ラヴなイヴが可愛すぎる…!!アダムの顔の雰囲気がnmkwさん似だと思ったのですが…き、気のせいかな.機械生命体が生み出した疑似アンドロイドの兄弟.登場するシーンは少ないものの物語の合間に挟まれるショートショートの火力が高くて、プレイヤーの心を掴んでくれちゃうのだからこのイケメン兄弟、生まれた意味以上にその存在がそもそも罪深い.
しかし共通した話題なのですが、パスカルにしろ機械生命体が創造主ではなく敵対すべき地球人に憧れを抱く設定が、異星人の特色が明示されていないので、どうも宙ぶらりんになってる気がするのですよね.それをベースシップのステレオタイプ的宇宙人の死骸から察しなければならないのがアイタタ案件でした.いや、しかし、そうではなくて.地球に存在する太古からの歴史や営みの在り方―アニミズム、王政、資本主義といった失われた思想がフィールド化された世界で、機械たちもそれに順応しているところで察しろってことですかね.
そして機械生命体のネットワークから外れることで、彼らは一つの生き方ではなく、多種多様な生き方を広い視点で観察できるようですが…それにしてもアダムの論理的思考は飛躍しすぎて暴走気味.好奇心や闘争心を自制することができないあたりが機械生命体の名残だったようにも感じました.

◇パスカル
発売される前から「天空の城ラピュタ」の機械兵ばりにパスカルで泣かされるんだろうなあと思っていたら、本当に泣かされたパスカルおじちゃんいい機械すぎる.イヴに対しても同様ですが大事な人を失って苦しい思いをするのは、アンドロイドも人も変わらないのだという普遍的なメッセージは心に響きますね.
パスカルのイベントで特に苦しかったのが、彼がエンゲルスに騎乗して戦うシーン.平和主義者で、常に思慮深い彼が、兵器として「死ね死ね」と声を荒げて拳を振り上げるのが悲しくて悲しくて、エンゲルス対エンゲルス戦は涙腺決壊して彼らを見守っていました.
A2の項では語らなかったけれども、そんなパスカルを、A2の視点から見ているんですよね.仲間のアンドロイドたちを殺した機械生命体であるパスカルもまた仲間を殺されたことで憎しみに駆られる.長い戦いの中で根付いてしまったA2の深い復讐心が変化する場面でもあったと思います.

◆オートマタ 機械生命体とアンドロイド
実はアンドロイドもベースは機械生命体と同じだったという設定が蛇足になるほど、作中で双方の差異が僅差であり相互理解が可能であることが非常に丁寧に描かれていました.また不毛な戦争の中で、指揮系統を失った時に初めて自身の意味を見出す彼らの挑戦が読み手との親和性も高く物語にどんどん引き込まれました.
<これは、呪いか―それとも、罰か>
命令ではなく大切なもののために戦うこと、その時、彼らは解き放たれるのだとそんな風に私は読みました.読み手からすると悲劇でしかないのだけども、自己の保全を省みない彼らの意志が最後に光を見出すことで物語もほのかに明るく終えられたのではないでしょうか.届かない宝箱たちへの苦痛も、シューティングの分厚い弾幕への苦痛も、この物語の余韻があれば耐えられそうな気がします.そんなクダラナイ話題で〆たいと思います.お疲れ様でした.そしてNieR:Automataありがとうございました!!(〆)

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2017.05.08 Monday
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超ネタバレ!「NieR:Automata」ディナートークショウ@STORIA
【悠木碧 花江夏樹 安元洋貴 石川由依】 - YouTube
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  • ヨロコビヲワカチアオウ
  • 2017/05/08 12:19 AM


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